日帰り手術か入院手術か?

痔の治療は、切らずにお薬で良くなる場合がほとんどです。

実際、痔の手術が必要になるのは、患者さんの1〜2割程度です。手術が必要となったとしても、10年前とは違って、手術は全く無痛ですし、後遺症もほとんどありません。手術は膝を閉じうつぶせの姿勢で行います。通常5〜30分程度で終わります。

入院期間は病状により日帰りから10泊までまちまちですが、2週間を越えることはほぼなくなりました。仕事や家庭の都合に合わせて予約していただきます。費用の面でも、痔の手術はあまりにも安く、保険で充分に治療できます。また、生命保険金もおりますので充分に活用してください。

「痔を日帰りで治せますか?」

よく患者さんから、質問されます。日帰り手術というと、その日に手術して次の日から普通に仕事ができるかのような印象を与えてしまいます。確かに、日帰り手術を行い、翌日から全く普通に仕事ができる場合もあります。しかし、病状によっては、簡単に日帰り手術のできない場合も少なくありません。

痔核(いぼ痔)の場合、血栓性外痔核(けっせんせいじかく)は局所麻酔による血栓除去を行いますが、ごく簡単な日帰り手術であり、術後は生活上の制限もなく全く普通に生活できます。

内痔核や脱肛の手術では、1ヶ所の切除の場合、日帰り手術で行えることも多く、局所麻酔か仙骨硬膜外麻酔で行います。術後の痛みも少なく、手術翌日からほぼ普通に生活が可能です。ただ、術後出血というリスクがあり、アルコールや刺激物の摂取、運動などには制限があります。

痔核が大きい場合や2ヶ所以上の手術の場合は、腰椎麻酔が最も適した麻酔です。
この場合は、入院手術となります。

裂肛(切れ痔)、肛門狭窄、痔ろう(あな痔)は、手術が絶対に必要な疾患で、確実に治さないと再発を繰り返すことになります。日帰り手術がすべてに行えれば、治療費も安く済み、仕事も休まずに非常にリーズナブルであるに違いありません。

しかし、肛門は狭く、また緊張のある部位であるため、痛みがあったり肛門が緊張した状態では、十分な視野を得ることができず、手術が困難となります。痔を確実に治癒させ、形のいい肛門にするためにも、正確な診断がなされ、麻酔と手術方法が適切に選択されることが重要なのです。

手術療法

手術法

痔核(いぼ痔)手術 : 結さつ切除術
痔ろう(あな痔)手術 : くりぬき法(肛門を閉じる働きをする筋肉を最大限に温存する手術法)

日帰り手術
手術実施日に来院していただき、主に局所麻酔で手術を行います。
点滴などを行った後に診察し退院していただきます。
通院は1週間に1度程度です。比較的軽い症状の疾患が対象になります。
入院手術
1週間から10日程度の入院です。多くは入院の翌日に、腰椎麻酔のもとで手術を行います。手術当日に歩行可能であり、2日目からは入浴していただきます。退院する頃になると、排便するとき以外は痛みを感じないのが普通です。

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