これまでにヒトに感染するコロナウイルスは感冒の原因として知られており、風邪の10〜15%を占める病原体として知られていました。また、イヌやネコなど動物に感染するコロナウイルスも存在します。
コロナウイルスとはウイルスの分類のひとつでタンパク質の小さな突起に覆われたその姿が彷彿とさせるのは「王冠」― ラテン語でいえば「コロナ」です。
現時点で見つかっているコロナウイルスは数百種類です。
そのうち7種類はヒトに感染し 病気を引き起こします。
7種類のヒトコロナウイルスのうち4種類は風邪の病原体です。症状は軽いものの感染力が強く、鼻と喉に炎症を起こします。
3種類は重症化するコロナウイルスです。
そのうち、2種類は感染力は弱いが、肺に感染して、重症となります。
そのうち、最初に肺に感染することが分かったのは重症急性呼吸器症候群(SARS)です。
2002年中国・広東省に端を発した重症急性呼吸器症候群(SARS)は、コウモリのコロナウイルスがハクビシンを介してヒトに感染し、ヒト-ヒト感染を起こすことで8,000人を超える感染者を出しました。
また、次に、感染力が弱くて肺をおかすと分かったコロナウイルスは中東呼吸器症候群(MERS) です。
2012年にはアラビア半島で中東呼吸器症候群(MERS)が報告され、ヒトコブラクダからヒトに感染することが判明しました。
3つ目の残りの1種は人に感染して重症化するコロナウイルスで、COVID-19の病原体で、先の両方の特徴を併せ持ちます。
感染力が高くて、しかも肺には深刻な炎症を起こすコロナウイルスです。
2019年12月から中国・湖北省武漢市で発生した原因不明の肺炎として世界に知られるようになりました。
この肺炎は新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)が原因であることが判明しました。
SARS-CoV-2による感染症をCOVID-19(感染症法では新型コロナウイルス感染症)と呼びます。
先の両方の特徴を併せ持ちます 感染力が高くて しかも肺には 深刻な炎症を起こす可能性があります。
2002年中国・広東省に端を発した重症急性呼吸器症候群(SARS)は、コウモリのコロナウイルスがハクビシンを介してヒトに感染し、ヒト-ヒト感染を起こすことで8,000人を超える感染者を出しました。
また、2012年にはアラビア半島で中東呼吸器症候群(MERS)が報告され、ヒトコブラクダからヒトに感染することが判明しました。
そして2019年12月から中国・湖北省武漢市で発生した原因不明の肺炎は、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)が原因であることが判明しました。
SARS-CoV-2による感染症をCOVID-19(感染症法では新型コロナウイルス感染症)と呼びます。
飛沫感染が主体と考えられており、歓喜の悪い環境では、咳やくしゃみなどがなくても感染すると考えられます。
潜伏期間は1〜14日間であり、暴露から5日程度で発症することが多いとされています。
発症前から感染性があり、発症から間もない時期の感染性が高いことが市中感染の原因になっています。
コロナウイルス感染症は一般に温帯では冬季に流行することがしられておりますが、COVID-19にも当てはまるかは現状は不明です。
多くの症例で発熱、呼吸器症状(咳嗽、咽頭痛、鼻汁、鼻閉など)、頭痛、倦怠感などがみられます。
下痢や嘔吐などの消化器症状の頻度は10%未満であり、少ないと考えられます。
初期症状はインフルエンザや感冒に似ており、この時期にこれらとCOVID-19 を区別することは困難です。
嗅覚障害・味覚障害を訴える患者が多いことも分かってきています。
イタリアからの報告によると約3 割の患者で嗅覚異常または味覚異常があり、特に若年者、女性に多い傾向にあります。
中国では発症から医療機関受診までの期間は約5日、入院までの期間は約7日と報告されており、症例によっては発症から1週間程度で重症化してくるものと考えられています。
さらに重症化する事例では10 日目以降に集中治療室に入室という経過をたどる傾向があります。
感染が疑われる場合の症状について、
次の症状も「兆候」として新たに追加した。
COVID-19の人々は、軽度の症状から重度の病気まで、さまざまな症状が報告されています。
症状は、ウイルスにさらされてから2〜14日後に現れることがあります。
これらの症状を持つ人々はCOVID-19を持っているかもしれません。
そもそも夏風邪とは、夏に流行る感染症のいくつかをまとめた総称としています。
夏風邪の原因となるウイルスは、アデノウイルス、コクサッキーウイルス、エンテロウイルスで、これらのウイルスによって起こる感染症はプール熱、手足口病、ヘルパンギーナです。
これらのウイルスに感染して医療機関を受診した場合、症状を見て、病名を判定することが多く、どのウイルスに感染しているかの検査をすることも少ないです。
また、症状が類似しているため、結果として夏風邪とひとくくりにされてしまうことがあるのです。
実は、医師であっても夏風邪と新型コロナウイルス感染症を症状のみで見分けることは非常に難しいとしています。
厚生労働省の新型コロナウイルス感染症診療の手引き(第2.2版)においても、「初期症状は多くの症例で、発熱、呼吸器症状(鼻閉など,鼻汁,咽頭痛,咳)、頭痛、倦怠感等が見られます。
下痢や嘔吐などの消化器症状の頻度は多くの報告で10%未満であり、SARSやMERSよりも少ないと考えられる。
初期症状はインフルエンザや感冒と似ており、この時期にこれらとCOVID-19を区別するのは困難である」と記載されています。
医療機関で使用される診療の手引きにこのことが記載されているのですから、一般の方が症状のみで夏風邪と新型コロナウイルスを見分けるのはなおのこと難しいでしょう。
夏風邪は、頭痛、のどの痛み、高熱、下痢、腹痛をともなうのが特徴です。
特に、高い熱とのどの痛みは新型コロナウイルス感染症でも起こることがあります。
また、夏でもインフルエンザがはやることもあります。
インフルエンザの場合は咳などの上気道症状を伴うこともあるため、この点でも新型コロナウイルス感染症と類似しています。
特に夏はエアコンを使用することによって空気が乾燥するため、のどの痛みなどの症状を感じやすくなり、新型コロナウイルスとの鑑別が難しくなります。
夏風邪も新型コロナウイルスと同じく原因はウイルスです。
そのため、マスクの着用や、ソーシャルディスタンスをとる、手洗いうがいを徹底することで予防へとつながります。
特に夏は暑くて寝苦しく、睡眠不足になったり、食欲が落ちて冷たいものばかり食べるなどして栄養不足になったりと免疫力が低下しやすくなります。
バランスのとれた食事を摂ったり、睡眠をしっかりと取れるように環境を工夫して、免疫力を挙げることも予防に必要です。
体調が悪いけれど夏風邪と新型コロナウイルスの判別ができないという場合には、自己判断せずに医療機関へご相談ください。
新型コロナウイルスは放っておくことで重症化する場合もあるからです。
ですが、新型コロナウイルスかどうかもわからないのにいきなり医療機関を受診してしまえばウイルスをまき散らしてしまいます。
まずは、保健所や医療機関などに電話で相談をするようにしましょう。
特に、2020年10月現在のように新型コロナウイルスが流行している時期や、濃厚接触をしているという場合には、新型コロナウイルス感染を疑って行動することで感染を拡大させないようにすることができます。
Longcovid重度の衰弱を引き起こす可能性があり、軽度のCovidの健康な人でも発生する可能性があります。
政府分科会の尾身茂会長は2022年7月11日、こうした認識を示しました。
尾身会長によりますと、会談では専門家が▽現在の感染者急増の背景にオミクロン株のうち感染力がより強いとされる「BA.5」の広がりやワクチン接種から時間がたって免疫の効果が下がってきていることがあることなどを説明したということです。
第7波が第6波ほどの大きな波になるのか、小さな波になるのか予測は困難ですが、新規陽性者がじわじわ増えていることは確かです。
新型コロナウイルスは、遺伝情報を変化させた「変異株」が短期間で数多く出現してきているのが特徴です。
これまで武漢株からはじまり、アルファ株・ベータ株・デルタ株・そして1月流行したオミクロン株「BA.1株」など、様々な変異株が生まれました。
今2022年6月に日本で主流株になっているのが、従来「ステルスオミクロン株」と称されていた「BA.2株」ですが、世界で主流になりつつある株が「BA.4株・BA5株」と呼ばれているもの。
BA.4株もBA.5株も南アフリカで発生して以来、欧米諸国を中心に確認されている変異株です。遺伝子的にBA.2に近い変異株と考えられています。
BA.2との違いは、BA.4・BA.5株は69/70欠失、L452R変異、F486V変異があることであります。
これらの変異からBA4株・BA.5株では感染力がより高く、従来の免疫システムから回避しやすいと考えられています。
世界保健機関(WHO)でも今年3月から「BA.4株」「BA.5株」を監視対象に追加している、「世界で注目されている変異株」の1つです。
オミクロン株の特徴が徐々に分かってきて、まず一番従来株と違うところは潜伏期間です。
感染してから症状が出るまでの期間が、従来株だと大体5〜7日程度と言われていたのが、中央値で3日程度と言われ、発症するまでの期間が非常に短くなりました。
短くなった上に従来株に比べて感染力が強くなったということがあります。
従来株(デルタ株)の大体3〜5倍ぐらいと言われていて、短い期間で広がりやすいということなので、現状のように短期間で感染者数が一気に増えたという背景になっていると思われます。
BA.1 第6波の主流 中央値4日間
BA.5 第7波の主流 中央値7日間
症状が長引く可能性がある。
イギリスからの報告によると、BA.5株も実行再生産数がBA.1株の1.40倍であり、「BA.5株はBA.2株よりも35.1%早く成長している」と発表されています。(BA.4株はBA.2株より19.1%早く感染しやすい)
そのため「BA.5株はBA.4株よりも感染力が高いため、(イギリスで)今後の優勢株になる」と予測されています。
東京都でも2022年6月21-27日時点で、前週からBA.5とBA.4が割合を高めてきます。
BA.5 25.1→33.4%
BA.4 1.4→4.2%
一方で、BA.2とBA.2.12.1の割合は低下しています。
BA.2 67.1→57.8%
BA.2.12.1 6.4→4.5%
東京都でも6月中旬時点でBA.5が増加傾向です。
BA.1に対するBA.2以上に、BA.2に対するBA.5の成長率は高そう新規感染者増加に関与している模様。
新型コロナウイルスって、丸いボールにトゲトゲのSタンパク質が出ているような形をしています。
変異によって、トゲトゲのS蛋白が変化して、ヒトの細胞にくっつきやすくなったり、細胞に入り込みやすくなったりして、感染力が高まったとみられます。
オミクロン株の場合は、このトゲトゲの変異が約30か所と、これまでの変異ウイルスと比べて圧倒的に多いんです。
感染力に関わる変異が複数あるため、より感染しやすくなっていると考えられています。
オミクロン型の変異の特徴です。
@ウイルスのトゲトゲの部分『スパイクたんぱく質』で、30カ所が変異しています。
ワクチンで出来た抗体は、スパイクたんぱく質をターゲットにするため、変異が多いと効きにくくなる可能性があります。
オミクロン型の変異の特徴です。
A30カ所のうち、スパイクたんぱく質の先端、受容体とくっつく部分では15カ所の変異があります。
デルタ型の変異は、この部分では2カ所だったので、変異している部分が多いです。
B受容体とくっつく部分の中、開裂部位という部分の近くに3カ所変異があります。
この部分に変異があると、感染力の増加に関わる可能性があるということです。
これまでの従来株は肺炎を起こしやすいと言われていて、肺炎を起こしてしまうと重症化のリスクが高まる。
重症の肺炎で亡くなる方が比較的多いわけですが、今回のオミクロン株に関しては肺炎は比較的起こしにくいと言われています。
この背景は、動物実験ではありますが、ウイルスの増殖する場所が、従来株はどちらかというと肺に近いところで増殖するため肺炎を起こしやすかった。
一方、オミクロン株はのどに近いところで増殖する、いわゆる上気道炎を起こしやすいと言われていて、これは普通の風邪に近い症状が出現すると考えられます。
オミクロン株は、変異によって「のどのあたりの細胞にくっつきやすくなったようだ」といわれています。
のどの周辺の細胞に感染して、そこでウイルスが増えると、口に近いのでウイルスが「わーっ」と口から出ていきやすい。
オミクロン株は、のどの周辺(上気道)の細胞にくっつきやすいと考えられている。一方、肺の細胞にはくっつきにくいという実験データがある。このため肺炎になりにくく重症になる人が少ないのではないかとも考えられている。
このために、感染が広がりやすくなったという見方があるんです。
「オミクロン株は重症化しにくい」とも聞きますが、どんな症状が出るんですか?
「発熱・のどの痛み・せき・鼻水など、かぜに近い症状が多い」一方で、これまでの新型コロナでみられたような「味やにおいがわからないという症状は少ないようだ」とする報告があります。
6月30日時点では、鼻水:66%喉の痛み:65%頭痛:64%頑固な咳:63%疲労感:62%くしゃみ:53%嗄声(声がれ):44%関節痛:35%発熱:31%悪寒・ふるえ:30%であった。
現在BA.4株とBA.5株が主流であるイギリスでは、スマートフォンアプリを介して何十万人もの方が症状を自己申告して解析した「Zoe COVID Symptom Study」が行われています。
そこでのデータによると、新型コロナに罹患された方のトップ20の症状は次の通りでした。(2022年6月30日時点)
またCDCでは加えて「下痢・食欲不振・吐き気」なども症状の一覧として挙げています。
論文ベースではオミクロン株になってから、喉の痛みと「声がれ」の頻度がデルタ株よりも多くなり、味覚嗅覚障害の頻度が減ったと発表されています。
さらに、急性期の症状が消えた後にも、遅発照射が長引く場合もあります。
実際BA.4株・BA.5株に対してワクチンはどれくらい有効なのでしょうか。
イギリスからの報告によると、「(データは不十分であるものの)BA.4およびBA.5に感染した症例のワクチン有効性は、BA.2の場合と有意な差はない。」としています。
実際には、BA.2株とBA.4/BA.5株に感染した方のワクチンの接種状況を比較したところ、ほとんど差がないことがわかりました。
BA.2株(ステルスオミクロン株)のワクチンの有効性については、2022年7月7日のレポートによると
と示されていますので、BA.4株/BA.5株に対してもこれくらい有効なのかもしれません。
ただし、ワクチンのブースター接種と中和抗体価を比較した別の論文によると、ワクチン接種者でのBA.4株/BA.5株に対する中和抗体価はBA.1株BA.2株と比較しても3分の1以下に低下している(=感染防御が少ない)ことが示されています。
そのため、BA.4株・BA.5株ではワクチンに対する効果もより下がってくる可能性は大いにありますね。
そのデータである新型コロナワクチン接種者のBA.1株・BA.2株BA.2.12.1株、BA.4株・BA.5株に対する中和抗体価を下に示します。
2022年8月21日に国立感染症研究所から発表されたワクチン3回目接種から3か月以内 発症を防ぐ効果65%
新型コロナウイルスオミクロン株の「BA.5」が感染の主流となっている時期にワクチンの効果を分析した結果、3回目の接種を終えてから3か月以内の人では発症を防ぐ効果は65%だったことが国立感染症研究所などの研究でわかりました。
BA.5に対してもワクチンの3回接種によって発症を防ぐ効果が高まる可能性が示されたとしています。
国立感染症研究所は2022年7月の関東地方の医療機関で新型コロナウイルスの検査を受けた1547人のデータをもとにワクチンが発症を防ぐ効果を分析しました。
その結果、ワクチンを接種していない人と比べた場合の発症を防ぐ効果は、ワクチンを2回接種してから5か月以上たっている人では35%でした。
一方、
▽3回目を接種してから2週間から3か月たった人では65%、
▽3か月以降の人でも54%と高くなっていました。
この時期にはオミクロン株のBA.5が感染の主流となっていたことから、研究グループはBA.5に対しても3回目の接種によって発症を防ぐ効果がある程度高まる可能性が示されたとしています。
最後に、オミクロンが感染の主流になっている2022年7月現在の新型コロナの陽性者・濃厚接触者の療養期間・待機期間を改めて確認しておきましょう。
新型コロナの陽性者・濃厚接触者の療養期間・待機期間を改めて確認しておきましょう。
新型コロナが陽性となった場合、症状があるかないかで療養期間が変わります(図1)。無症状の場合は、濃厚接触者と同じく検体採取日を0日目とし8日目に解除となります。有症状の場合、発症日を0日目とし11日目に解除となります。
図1. 無症状陽性者と有症状陽性者の療養期間(イラストは看護roo!より使用)
診断時に無症状だった人が途中で発症した場合、発症日を0日目として有症状陽性者扱いとなります。
陽性者の症状や重症化のリスク等を踏まえて、自治体の保健所が入院または宿泊療養施設への入所を判断することになります。宿泊療養施設に入所した場合、基本的に解除日が退所日となります。
「発症から5日が経過しておればマスクを着用して短時間外出してもよいのでは」という専門家からの見解もあったのですが、この原案は現時点では採用されていません。
濃厚接触者の定義は長らく変わっていません。自治体によって表記が異なりますが、概ね以下の通りとなります(図2)。
図2. 濃厚接触者の定義
陽性者と同居していると濃厚接触者になります。それ以外では「1m以内・15分以上」というのが原則です。
現在は医療機関や高齢者施設の発生例やクラスター発生などを除いて保健所の介入は行われておらず、事業所や各自が濃厚接触者かどうか判断することになります。
「濃厚接触者にそもそも待機は不要ではないか」という議論があり、個人的にも骨抜きにするならこの部分だと思っています。しかし現状、待機期間の規定は撤廃されていません。
濃厚接触者の自宅待機期間は、「7日間」です。陽性者と非同居の場合は、最終接触日を0日目とし、8日目に解除となります(図3,上段)。
図3. 濃厚接触者の自宅待機期間の考え方1(イラストは看護roo!より使用)
陽性者と同居の場合は、同居陽性者の発症日(検体採取日)あるいは感染対策を取り始めた日のうち、遅い日を0日目とし、8日目に解除となります(図3,下段)。現実的には、同居者が陽性と判明したその日から感染対策を講じることになります。
同一世帯内で濃厚接触者が次々と新型コロナを発症した場合の解釈は少し難しくなります。
濃厚接触者が不運にも新型コロナを発症して陽性になった場合、その時点で濃厚接触者ではなくなりますから、陽性者として10日間の療養期間が発生します(図4,上段)。
図4. 濃厚接触者の自宅待機期間の考え方2(イラストは看護roo!より使用)
通常の感染対策を継続している場合、最後の家族が陽性になった日から7日間自宅待機をすることが多いです(図4,中段)。当然、通常の待期期間よりも長くなります。
しかし、当初から部屋を徹底的に分離するなどの厳格な感染対策ができておれば、最初の陽性者に対して対策を講じた日を起算として8日目の解除でよいとする自治体もあります(図4,下段)。
このあたりは自治体によって解釈が異なるため、お住まいの自治体のウェブサイトを確認するようにしてください。
とは言いつつも、もはや濃厚接触者の同定そのものが緩和されていることから、こうした規定は骨抜きになりつつあります。雇用者や濃厚接触者自身の判断に委ねられている部分が多いです。
濃厚接触者になった医療従事者(救急隊員を含む)、介護従事者、保育所・幼稚園・小学校等職員、障害者支援施設等の従事者は毎日検査を行うことで就業が可能です。
一般の人も、4日目と5日目に検査をおこなうことで、自宅待機期間を5日に短縮することが可能です(図5)。ただ、短縮できるのはわずかな日数なので、ここまでやっている人はあまり多くない印象です。
図5. 濃厚接触者の自宅待機期間と検査による期間短縮の考え方
A:厚生労働省のホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_qa.html)に新型コロナウイルスやワクチンについての情報が公表されています。
A:接種を受ける前原則としてワクチン接種は体調が良い時に受けましょう。
体調に不安がある方、医薬品でアレルギー反応の経験のある方、食物アレルギーやアレルギー疾患のある方、予防接種に緊張したり注射針や痛みに対して不安がある方等、接種に際し何等かの不安がある方は接種前に必ず医師に相談してください。
接種を受けた後まれにワクチン接種に対する緊張や痛みをきっかけに気を失う(失神する)ことがあります。
失神による転倒を防ぐためにも、接種後30分程度は体重を預けられる場所(例:背もたれや肘掛けのある椅子で体重を預けて座る等)でなるべく立ち上がらないようにしてください。
また、ワクチンの接種によりショックやアナフィラキシーなどの重いアレルギー反応が起きることがあります。
医療機関内にいることですぐに対応できます。
しばらくの間は接種を受けた医療機関等の施設内にいるようにしましょう。
A:ワクチンを受けた方は、新型コロナウイルス感染症の発症を予防できると期待されていますが、ワクチンを受けた方から他人への感染をどの程度予防できるかはまだ分かっていません。
高齢者や基礎疾患のある方が感染した場合は重症化するおそれがありますので、医療機関・高齢者施設を訪問する際、混雑した電車・バスに乗車する際はマスクを着用しましょう。
他にも手洗い(手指消毒)や換気なども感染対策として有効です。
A:ワクチン接種との因果関係はわかっていませんが、本ワクチン接種後に心筋炎や心膜炎を発症した事例が報告されています。
本ワクチン接種後に胸の痛み、動悸(どうき)、息切れ、むくみなどの症状がみられた場合は、速やかに医療機関を受診して、本ワクチンの接種を受けたことを伝えてください。
これらの症状は、心筋炎や心膜炎の典型的な症状です。
ただし、そのほかの原因でもこれらの症状が現れることがあります。医師の診察を受けましょう。
A:医師が必要と認めた場合には、他のワクチンと同時に接種することができます。
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