コロナスパイク蛋白抗体(SARS-CoV-2 抗S抗体)の
定量検査

今までの抗体検査

今までの抗体検査は過去の感染の既往を調べるものです。ワクチン接種の効果を見ることはできません。

スイスの「ロシュ・ダイアグノティックス社」製の試薬を使用し、検査装置を用いて検査を実施いたします。

この検査は、アメリカやイギリスで既に承認済みで、日本政府が現在実施をしている「1万人抗体検査」にも用いられています。

検査の感度(陽性の人を陽性と判定する精度)が 100%(※)、特異度(陰性の人を陰性と判定する精度)が99.8%という非常に精度の高い検査となっております。

※発症後14日以上:100% 発症後〜6日:65.5% 発症後 7日〜13日:88.1%。

検査方法 採血(採血管1本)検査試薬 ロシュ・ダイアグノスティックス社製「Elecsys®Anti-SARS-CoV-2(S300)(RUO)」検査精度 感度:100%(※) 特異度:99.8%

新たに導入した抗体検査

当院で、新たに導入したのが、新型コロナウイルスのS蛋白に対する抗体を調べるものです。ワクチン接種の効果を見ることができます。

この検査は、SARS-CoV-2 スパイク(S)の構造物のひとつのタンパク質受容体結合ドメイン(RBD)の抗体検査です。

RBDはACE-2とくっついて細胞内に取り込まれていき、コロナウイルスは増殖していきます。

そのため多くのコロナワクチンはCOVID-19コロナウイルスのスパイクの構造物であるRBDをターゲットとしています。

通常の抗体検査はN(ヌクレオカプシド)をターゲットにしているので、ワクチンのみでは通常のコロナ抗体検査では陽性となりません。

ところが、コロナスパイク蛋白抗体はワクチン接種で効果があれば、陽性となります。

ワクチン接種前の免疫状態の確認とワクチン後の評価に役立つと考えております。

SARS-CoV-2スパイクタンパク質の構造と宿主(ヒト)細胞受容体への結合

 

ACE2はS1サブユニット上の受容体結合ドメイン(RBD)と結合します。

ほとんどのワクチンはこのRBDがターゲットです。

検査精度

検査精度ですが、COVID-19では14日目以降の感度は98.8%、5991例の健常検体による特異性は99.98%、MERSやほかのコロナウイルスや風邪ウイルスとの交差試験では特異度100%で疑陽性は出ませんでした。

とくに気にせずワクチンを接種しても良いとは思いますが、副反応の報道などもあり、すでにコロナの抗体があるなら打ちたくないかたもいるかと思いますし、2回接種してもワクチンの効き目も100%でないことから、ワクチンの効果を確認しておきたい方などもいるとおもいます。

新型コロナワクチン接種後の抗体について

新型コロナワクチンを1回接種後の抗体値をみると、接種後11日目以降に陽性となっていた。

ウイルスの感染の成立を防ぐとされる中和抗体は、S抗体値が既感染者の場合15U/ml以上で 獲得するとされているが、1回接種後14日以内では抗体陽性者のうち約24%の者が15U/mLを超えていた。

従って、ワクチン1回接種後2週間は感染しうると考え感染予防策の徹底が必要である。
※S抗体とはウイルスのスパイクタンパク質に対する抗体

新型コロナワクチン接種の前後の抗体値を調べた。

接種前に家族内感染していた者がごくわずかいた(0.4%:N抗体検査も陽性)。

2回のワクチン接種によりS抗体は全員陽性となった。

また、98%の者は高力価(250U/ml以上)の陽性であった。

2%に抗体値が高力価でない者もいたが、既感染者で中和抗体が陽性となるとされる15U/mlは超えていた。

従って、ワクチンを2回接種後3週間以上経過すればかなりの確率で発症リスクは減少すると推察

新型コロナワクチン2回接種後のS抗体値を年代別に見ると、各年代で高力価の者がほとんどであった。

その割合は60代ではやや低かった。

70代は対象数が少ないため評価は不能である。

なお、250U/ml未満の者も感染の成立を防ぐとされる中和抗体価が既感染者で陽性となるとされる15U/mlは超えていた。

ワクチン接種により獲得されたS抗体がどれくらい持続するのかについては不明であり、経過を見る必要がある。

PCR陽性者の抗体値と発症日起算日数の相関

新型コロナウイルスPCR陽性者の抗体の推移をみると、感染後13か月以上経過しても陽性でN抗体が50COI前後となっている事例が2例存在した。

しかし、全体的には感染後それら の抗体値も次第に減少している。

また、PCR陽性となった感染者でも抗体が上昇していない事例もあることなどから過去にPCR陽性になった者も新型コロナワクチン接種が望ましいと考える。

藤田医科大学のチームが調べた「抗S蛋白IgG抗体」について

この抗体は、新型コロナウイルスの表面にあるスパイク蛋白質にくっつき、細胞への感染を妨げると考えられています。

ファイザー製ワクチンを接種した教職員ら男女200人余り(20〜70代)を対象に、接種前、1回目の14日後、2回目の14日後、1回目から3カ月後の血液中の抗体の量を調べました。

投与前は当然抗体価は0iu/mlです。1回目接種後2週間は11gu/mlとわずかな増加でした。

2回目投与後2週間は250iu/mlと大幅に増えていました。

男性より女性の方が抗体量が多く、男性は年齢が高いほど抗S抗体の量が少ない傾向があった。

1回目の接種から3カ月後の抗体の量は、2回目の接種から14日後と比べ、60iu/mlと約4分の1にまで減少しました。

接種後3カ月ぐらいの時点で割と急激な減衰がみられて、その後少しずつ下がっていく傾向が認められました。

イスラエルでは、6ヶ月ごとにファイザーのワクチンを接種するとされてます。

3カ月後では、抗体量の平均値は2回目後に比べて4分の1程度に減っていた。男女とも同様の傾向だったという。2回目後に急増し、減少していく傾向は、国内外の先行研究と同様という。

抗体は減っているものの、実際の感染者が持った抗体量を上回っているとみられる。

想定される検査目的

@過去にCOVID-19に感染したことがあったが、現在次のウイルス感染への抗体があるのかどうかわからずワクチンを接種するかどうか

A過去にCOVID-19に感染したかどうか不明で、ワクチンを接種すべきかどうか

Bワクチン接種後にまわりのひとみたいにうでが痛くならなかったが、抗体はついているのかどうか

Cワクチン接種されたが、どのようなワクチンを打たれたかどうかも教えてもらえず、抗体はついているのかどうか

D1回目のワクチンでうでがすごくいたかった。2回目のワクチン接種は副反応がおおいと聞いているので、もう2回目は抗体がついているなら打ちたくないので抗体がついているか知りたい

検査費用

10,000円(税込)

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