片頭痛(片頭痛)は、単なる「頭の痛み」とは異なり、脳の神経や血管が関与する神経血管性の疾患です。痛みは突然起こり、日常生活に大きな支障をきたすこともあります。
この記事では、片頭痛の原因・誘発因子(トリガー)・治療法・日常生活での対応策について、図解を交えながらわかりやすく解説していきます。
片頭痛の発作中、脳の血管が拡張し、三叉神経から炎症性の物質(CGRPなど)が放出されます。これが痛みの伝達やさらなる拡張を招き、ズキズキするような拍動性の痛みを引き起こします。
図では血管が「キューッ」と収縮したあと、急激に拡張している様子が描かれています。これにより頭痛が始まるのです。
片頭痛は、脳の神経から痛みの原因物質であるCGRPなどの物質が過敏に放出され、脳の血管に作用して起こるといわれています。
図1 片頭痛治療薬はこの流れを様々なポイントでブロックします。
偏頭痛には、様々なきっかけや悪化要因があります。以下のようなライフスタイルの乱れや環境要因が代表的です。
偏頭痛が起きたときは、「どんな状況だったか」「何を食べたか」「睡眠はどうだったか」を記録しておくことで、自分の誘因を知ることができ、予防にも役立ちます。
片頭痛の誘発因子・増悪因子としては、下に示すものはありますが、患者さんひとりひとりで異なります。
ご自身の誘発・増悪因子を把握しておくことで、治療をより効果的に行うことが可能となります。
頭痛が日常生活に少しでも支障をきたしている場合、片頭痛治療(急性期・予防)の対象となります。
痛みや強さの頻度によって、生活への影響はさまざまです。
発作が生活を脅かすほどであれば、治療が必要なサインです。
片頭痛には様々な治療法があり、医師と相談のうえ、あなたの希望に合ったものを選ぶことができます。
治療には、「急性期治療」と「予防治療」の2種類があります。症状の程度・頻度・生活への影響に応じて選択されます。
主な対処方法 (治療含む) | 片頭痛の誘発因子・増悪因子を避ける等の生活習慣改善 | |||||
+追加 | ||||||
急性期治療薬 | +追加 急性期治療薬のみでは片頭痛発作による日常生活の支障がある 等 |
予防治療薬 (発症抑制薬) |
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軽度〜中等度 痛み止め 非ステロイド性抗炎症薬などの解熱鎮痛薬 |
軽度〜中等度/中等度〜重度 片頭痛薬治療薬 トリプタン系 ジタン系(経口点鼻、注射) |
はじめは抗てんかん薬、降圧薬の一部など(主に経口) | 次に検討→ | 片頭痛薬治療薬 CGRPやCGRP受容体をターゲットにしたお薬(注射) |
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