子どもが下痢をしたときの対処法

下痢がひどい時には、何度もトイレをしたり、おなかが痛くてとても辛そうです。

早く何とかしてあげたい、楽にしてあげたいと思う際、注意することや受診の判断についてお話します。

ご家庭での対処

まずは、しっかりと観察しましょう。いつもの便と違うところはどんなところか、様子をよくみます。

  • におい(腐ったようなにおい、酸っぱいにおい)
  • 血が混じっているか
  • 白っぽい色
  • 粘っこいか、水っぽいか

水分は十分に与えてください

下痢がひどい時には、胃腸を休めてあげてください。固形物は上げないようにしましょう。

何より、水分不足による脱水症状を起こす危険性がありますので、水分補給は十分にしてください。

回復はすこしづつ

回復期には食べ物を急に与えず、まずは加熱調理した炭水化物(おかゆやおじや、うどんなど)を食べさせてください。

便の様子を見ながら食事を調整します。

おしりを清潔に

下痢を起こしているときは、何度もトイレをしますが、おしりかぶれをおこさないように、清潔に保ちましょう。

こまめに洗い、拭いてあげることを心がけてください。

注意点

以下の食べ物は消化に悪いので与えないでください。

  • 柑橘類(オレンジやグレープフルーツなど)
  • 乳製品
  • 砂糖
  • にんじん、海藻など(消化されずそのまま排泄されるもの)

上記以外に、食べ過ぎは避けてください。

しばらく様子を見て良い場合

  • 便が柔らかくなってはいるが、下痢は1日に5回以内である
  • 食欲はいつもと変わらない、また水も飲める
  • 発熱はしていない、機嫌もよく元気

上記のような場合であれば、しばらく様子を見てから医療機関へ受診しても大丈夫です。

早めの医療機関受診が勧められる場合

  • 白っぽい便がでる
  • 水っぽい便が何度も出る
  • 便に血が混じっている
  • 糊のような黒ずんだ便が出る
  • 高熱が出ており、何度もおう吐している
  • 強い腹痛がある
  • 1日6回以上、水っぽい便が出る
  • 機嫌が悪い
  • 水を飲まない
  • おしっこがほとんど出ない
  • 唇、舌が渇いている

上記のような場合には早急に医療機関を受診しましょう。

下痢を起こしたときのよくある質問

下痢の時はどんなものを食べさせればいいですか?

下痢症状がひどいとき
  • 冷たくないイオン飲料水
  • うすい番茶、湯ざまし
  • ミルクしか飲めない乳児であれば、通常の2/3くらいの量にしましょう
  • 母乳

下痢がひどい時には、固形物は避け、水分を十分とってください。

下痢の回復期
  • 野菜スープ(味は塩でうすく)
  • リンゴ果汁(やや薄めて)
  • おかゆ
  • 煮込みうどん
  • 食パン(何もつけずに)
  • ゆでたジャガイモ
  • すりおろしのリンゴ
  • 赤ちゃん用のせんべい・ウエハース

上記のものでも、たくさんは与えないでください。便の状態を見ながら食事を調整し、水分補給だけはしっかりとしましょう。

ミルクはどのようにあげればいいですか?

量は普段より少なくして下さい。

おなかを休めながら、2、3時間おきに与えましょう。そのほか、乳幼児用のイオン飲料、薄いお茶など、お子さんが飲めるだけ与えましょう。

母乳はどうすれば良いでしょうか?

母乳は料を制限せず、そのまま与えて大丈夫です。

脱水症状はどうやって判断すれば良いでしょう?

以下の点をチェックしてください。

  • 唇と舌が乾いている
  • 顔色が悪い
  • 肌に張りがない
  • 目がくぼんで、眠そうな眼付をしている
  • おしっこが半日以上出ていない
  • おしっこの量が少なく、色が濃い
  • 泣いたときに涙が出ない

上記に複数当てはまるようでしたら、水分補給をできるだけし、医療機関を受診してください。

このページのトップに戻る