有機水銀含まない(チメロサールフリー)のインフルエンザワクチンの予防接種を開始いたします。
※小児は3歳以上のみが適応です。
※1回目・2回目ともに価格は同じとなります。
多くの問い合わせをいただいていることもあり、通常のワクチン(有機水銀含有)に加えて、10月2日より、有機水銀フリーのワクチンを開始いたします。
チロメサールフリーワクチンには限りがありますので、接種希望の方には、診療時間内にお問い合わせの上、ご予約をいただいております。
在庫状況等、詳細については、当院受付(042-710-2251)までお問い合わせください。
なくなり次第終了となりますのでご了承ください。
また、ご来院の際には、事前に予診票をご記入の上お持ち頂き、ご来院時に受付にお出し下さい。
※あらかじめ、検温を済ませてご来院頂けますとスムーズです。
※13歳未満のお子様は、必ず母子手帳をお持ちください。お忘れの場合は接種をお断りさせていただきます。
インフルエンザの症状は通常の「風邪」に比べると重篤で、咽頭痛や寒気などの風邪症状に加え、関節痛・筋肉痛や38℃〜39℃の高熱および強い倦怠感を伴います。
また、場合によっては、肺炎、気管支炎、脳症、ライ症候群、心筋炎、中耳炎などの合併症を発症することもあります。
インフルエンザは予防接種を受ける事で予防が可能です。
また、たとえインフルエンザに感染しても症状を軽く抑えることができます。
糖尿病・呼吸器疾患・心疾患・腎疾患などの基礎疾患のある方や、高齢者の方は、インフルエンザの合併症による死亡率を抑えるためにも、予防接種が勧められています。
季節性のインフルエンザは、通常初冬から春先にかけて毎年流行しますが、令和5年には真夏でもインフルエンザの流行が認められています。
チメロサールは殺菌作用のある水銀を含む防腐剤であり、エチル水銀とよばれる有機水銀を含みます。
チメロサールは複数回接種用のワクチンバイアル等の開封後の細菌汚染防止のために古くから用いられてきた物質です。
チメロサールの重量の約半分(49.55%)を水銀(Hg)の重量が占めます。チメロサールは、エチル水銀とチオサリチル酸とに分解し、エチル水銀(有機水銀)の部分で人間への毒性が心配されています。
1990年代には、自閉症等の発達障害との因果関係が指摘され、また、妊娠中の暴露に心配の声があるため、ワクチン全般において予防的な対応が大切という視点にたち、各国がワクチンからのチメロサール除去・減量の努力を行っています(厚生労働省配布資料より)。
一般の予防注射(不活化ワクチン)には細菌汚染を防ぐためチメロサールと呼ばれる防腐剤(有機水銀)が含まれています。
近年、有機水銀の体内蓄積と副作用が心配されています。
また、チメロサールを含まないインフルエンザワクチン(チメロサールフリーワクチン)はアレルギー反応のリスクの少ないとされ、注射時の痛みや腫れも軽減されます。
1瓶に大人2人分(1ml)のインフルエンザワクチンが入っているものは、使用に際して複数回、瓶へ注射針を刺します。
そのため、細菌等が混入する危険性があり、この汚染の危険性を回避する目的で、防腐剤であるチメロサール(有機水銀)を添加します。
一方、チメロサールを含まないワクチンは、無菌状態で接種するために、1瓶に1人分(0.5ml)のワクチンしか入れられず、接種対象者1人につき、まるごと1瓶を用います。
そのため、単価が上昇してしまいますが、接種に因るアレルギー反応が少なく、注射時の痛みや腫れも軽減できるという利点があります。
当院ではチメロサールフリーのインフルエンザワクチンを数量限定で、ご用意しております。
このチメロサールフリーワクチンはワクチンを完全に無菌状態に保つ為、ワクチンを一人分ずつ注射器につめて製造されています。
その為、製造効率が悪く生産量が少ないのが現実です。
チロメサールフリーのインフルエンザワクチンに限り予防接種は、予約制の先着順となっておりますのでお早めにご相談、ご予約ください。
1990年代に、チメロサールが自閉症などの発達障害(自閉症スペクトラム)の原因になるのではないか、と疑われておりました。
しかし、自閉症と同じような症状を示すのは水俣病で問題となったメチル水銀であり、チメロサールから発生するエチル水銀とは作用が異なること、体内から排泄されやすいことが明らかとなりました。
そのため、2004年にはチメロサールが自閉症スペクトラムの原因とは断定できないとの報告がなされました。
まず、先に確認したいことがあります。
本邦で承認されているチメロサール含有ワクチンはいずれも国内基準はもとより世界で最も厳しいとされる米国環境保護庁(United States Environmental Protection Agency; EPA)の水銀摂取許容量をクリアしたものです。
@ワクチンを接種しなかった場合に「ワクチンを接種することで本来は予防できる病気による罹患・死亡・合併症」を生じるリスク、Aチメロサールをワクチンに添加しない場合にワクチンが病原体で汚染した場合の感染症リスクはチメロサールによる副作用・合併症のリスクよりもはるかに大きいと世界保健機関(WHO)は考えております。
このように通常のワクチンの安全性を認めつつも、不必要な水銀暴露を避けるためチメロサールを使用しないことが望ましいことから、日本を始めとする先進国はチメロサールを減量もしくは使用しない予防接種を目指しております。
また、チメロサールフリーを用いると、注射によるアレルギー反応や注射時の痛みや腫れが軽減すると期待できます。
このため、少なくとも小児や妊婦につきましてはチメロサールフリーのワクチンを用いることが望ましいと考えております。
しかし、チメロサールを用いないでワクチンの無菌状態を保つには1瓶に1人分の薬剤しか入れられず、つまり1人につき1瓶用いるため、予防接種の単価が上昇してしまいます。安価な薬剤が重用される現在の医療情勢では流通量が少ない一因となっております。
当院ではチメロサールフリーの確保に努めておりますが、希望者が同時期に集中しますと不足することがあります。ご了承ください。
インフルエンザから身を守るために最も有効な方法は、流行前に予防接種を受けることです。
予防接種を受けることで、インフルエンザにかかりにくくなります。
また、かかったとしても重い症状になることを防ぐことができます。
予防接種を受けてからインフルエンザに対する抵抗力がつくまでに2週間〜3週間程度かかり、その効果が持続する期間は約5ヶ月とされています。
このため、インフルエンザが流行する期間(1月から3月頃)の数週間前、すなわち、10月頃から12月末までに接種を受けておくことをお勧めします。
早めの受診をお勧めします。
令和5年の現在は真夏でもインフルエンザの流行が認めらるようになり、通年制にインフルエンザの流行が認められるようになりました。
ワクチンの追加接種を3月から4月に行うのも一案だと思います。
一般成人の場合は基本的にはインフルエンザ予防接種ワクチンは1回の接種でも免疫は得られ、効果があります。
しかし、中高齢者の方などは免疫が出来にくいため、充分な免疫を得るには、2回接種が必要といわれています。
2回接種の場合、1回目のワクチン接種から2〜4週おいて2回目を接種されると効果的です。
最も多い副反応は、注射部位の熱感・発赤・疼痛・しびれ・硬結・皮下出血です。
ほとんどは3〜7日程度の経過観察で治りますが、稀に1ヶ月程度、接種部位の鈍痛が続くことがあり、発赤が肘を越えて広がったり、ただれた場合には、改めて当院を受診して下さい。(注射部位が腫れやすい方、腫れた方は、氷などで接種部位を冷やして下さい)
予防接種後に発熱、悪寒、発疹、頭痛、めまい、倦怠感、一過性の意識消失、リンパ節腫脹、嘔気・嘔吐、下痢、関節痛・筋肉痛などの症状が出ることがありますが、通常2〜3日で消失します。
その上で、症状が強かったり、不安を感じられた際は、お気軽にご相談下さい。
尚、極めて稀に接種後30分以内に呼吸困難、咳こみ、ぜんそく様発作、蕁麻疹が出ることがあり、これらの症状はショック、アナフィラキシー様症状と言われ、放置すると生命の危険性がありますので、直ちに医師または看護師にお申し出下さい。
※副反応による健康被害が生じた場合の救済については、健康被害を受けた方、またはご家族が独立行政法人医薬品医療機器総合機構法に基づいて手続きを行うことになります。
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